あなたが今書いている文章は本当に正しく相手に伝わっていますか?

同じ文章でも読み手によって全く違う捉え方をされることもある

 

あなたが書いた文章で自分の手柄が他人のものにすり替わる

 

自分の手柄が他人の手に渡ったら、あなたは憤りを感じるかもしれません。

 

しかし、横取りされたのではなく、自分が原因だとしたらどうでしょうか。

 

例えば、あなたが文章で「契約を結びました」と書きます。

 

この文章だけでは、誰が契約を結んだのか判断できません。

 

文章の前に「本日はAさんが商談に行きました」と書くと、読んだ相手は次の文もAさんの話だと思います。

 

主語のない文章は、答えが推測になります。

 

「誰」が「何」をしているのか、主語をはっきりと提示すると伝わりやすい文章になります。

 

捉え方が変われば状況も変化して見えている景色が一変する

 

「赤色のペンと鉛筆を購入した」

 

購入したのは赤色のペンの他に、赤色と黒色の鉛筆のどちらとも受け取れます。

 

「赤色のペンと、鉛筆を購入した」

 

ペンと鉛筆の間に読点を入れることで、ペンのみが赤色であることがわかります。

 

どちらも同じ文章ですが、読点の位置で内容が変わります。

 

伝えたい内容に応じて読点を打つと、相手にも同じ解釈で伝わります。

 

相手へ気遣いをしているつもりが逆に不快な思いをさせている

 

敬意の示しすぎによる間違った言葉の使い方にご注意

 

敬語は、むやみに使えばいいわけではありません。

 

正しく使うことで、初めて意味をなします。

 

「ご来社になられました」は、一見正しい文章に見えますが、使い方を間違えています。

 

敬語はルール上、二重で使うことはなく、前文では「ご」「られる」が重複しています。

 

そのため、「られる」は不要で「ご来社になりました」が正しい文章です。

 

相手への敬意を払う行為は好ましいですが、文章が間違っていては意味がありません。

 

正しく言葉を選び、相手への敬意を表しましょう。

 

自分を下げた文章を書いても気づかないうちに上から目線になる

 

相手を上げるために自分を下げる謙譲語ですが、敬語との区別が難しいです。

 

使い分けを間違えると、相手を下げてしまうこともあります。

 

(例)「お客様が資料を拝見されます」

 

丁寧な文章に見えますが、「拝見」は謙譲語なので相手を下げてしまうことになります。

 

相手を下げると、へりくだるはずの自分が上がってしまい、立場をわきまえない人になってしまいます。

 

敬う対象に対しては敬語を使い、「お客様が資料をご覧になります」と書きます。

 

どれだけ丁寧に書いても、使い方が間違っていると印象が悪くなってしまいます。

 

正しい使い方を覚えて、言葉を選びましょう。

 

あなたが何気なく使っている用語は相手にとって非日常

 

全ての人が専門用語を把握していたらそれは専門ではない

 

伝える相手に同じ専門用語の知識があるなら、使用しても問題ないでしょう。

 

しかし、誰もが理解できるわけではないのが専門用語です。

 

相手に伝わらなければ意味がないので、一般的な言葉に書き換える工夫が必要です。

 

あなた自身も、改めて用語の意味を理解するいい機会になるかもしれません。